ホームページがブラウザによって見え方が違うのはなぜ?

突然ですが、みなさんは今どのブラウザを使ってホームページを見ていらっしゃいますか?ちなみに、この記事を書いている私、ともともはメインパソコンがMacなので、標準のSafariをメインに使って見ています。
パソコンを手にしたとき、すぐに使えるものがあったら気にせずに使っていることも多いブラウザですが、実は、ブラウザの違いで、表示の違いがあったり、動きが反映されてなかったり…ってこともあるんですよ。


なぜそんなことが起こるのか?というと、めっちゃざっくり書けば、ブラウザ自体が何を採用してるかが違うからです。
もう少し細かく書くと、HTMLやCSS、Javascriptといったプログラムの部分をどのように解釈できるようにしているのかの違いです。もちろん最低限の基本的なものは見れるようになっていますが、応用的なものは、どんなものでもブラウザであれば受けてくれるわけじゃなく、ブラウザ側に、理解出来るしくみがなければ、当然スルーやエラーとなってしまうというわけです。
…なんて書くとなんだか物々しい感じですが、必要以上に怖がる話ではないです。ただ、自分には見えてるからみんなにも同じように見えてるはず!とはいかない場合もあるということを、知っておくことが大切なのではないかということです。きちんと自分のWEBページを見てくれる方に情報を届けるためにも!!
というわけで、今日はそんなブラウザの話を少し書いてみたいと思います。
実際に今使われてるブラウザってどんな感じなのか?
ではまず、実際に世の中で使われてるブラウザってどんな感じなのか、ちょっと見てみることにしましょう。NET MARCKETSHAREを参考に見てみると、2019年3月のブラウザシェア上位はこのようになっているようです(日本だけじゃなく、世界を対象にしているデータです)。
Chrome | 67.88% |
Firefox | 9.27% |
Internet Explorer | 7.34% |
Edge | 5.20% |
Safari | 3.69% |
Opera | 1.65% |
Sogou Explorer | 1.50% |
1.33% | |
Yandex | 0.97% |
UC Browser | 0.44% |

この結果を見てる限りでも、Google Chromeのシェアがダントツ。やはり今は、Windowsの方はGoogle Chromeを、そしてMacの方はSafariで見てる人が多いということになるでしょうか。
制作するとき、基本的に見ている人が多いものを基調として考えて、対応するのがデフォルトです。だったら、ChromeとSafariで見れてたらまず問題ないんじゃないか?ということになるのですが、そうともいえないこともあります。それは、自社のWEBサイトが法人対象、つまり、BtoBの場合です。
無視出来ない社内標準ブラウザ
先ほどのデータは、世界の人に特に制限なくリサーチをしたものと思われます。なので、WEBサイトをみてくださる方が、主に個人の場合は、素直にこのシェア展開を参考にしていけばいいのではないかと思われます。
その場合は、Internet Explorer(以下:IE)ではちょっと動きがオカシイものもあるけど、どうしてもこのスタイルで入れ込みたい…なんてことがあったとしても、アクションで困らせてしまうものではないのであれば、IEでの見え方は大きく気にしないで制作することも、場合によってはありなんじゃないかなと思います。Microsoftも現在IEからEdgeへ移行を勧めていますしね。
ただ先ほども書きましたとおり、これがBtoBで、主に会社から閲覧していただくことが多いといったWEBサイトの場合は、それでいいよと一概には言えないのです。なぜなら、「社内標準のブラウザ」は、上記の「一般的なシェア」の結果とは異なるからです。
ちなみに、社内標準ブラウザについては、2017年の記事ですがこのようなものがありました。
今回は、Webブラウザーの利用状況を読者モニターに尋ねた。社内標準を定めている企業は75.8%。対象のWebブラウザーはIE 11が90件と最も多く、以下、Google Chromeが34件、IE 9が28件と続く。Firefox(13件)やSafari(4件)は全体的に少なく、OperaやMicrosoft Edgeはともに0件。社内標準の対象数(バージョンの違いを除く)は1つが57.6%、2つが39.2%、3つが3.2%となっている。
日経XTECH

上記記事は有料記事なので、全貌をそのまま見ていただくことは出来ないのですが、引用させていただいた部分にあるように、まだまだ社内標準ブラウザとしては、IEが根強いのが現状です。
企業によっては、基本IE以外のブラウザで閲覧を禁止しているところもあるようです(セキュリティ面を考え、勝手に他のブラウザをダウンロードすることも許されてない)。私も実際そういう話をお聞きしたことがあります。
つまり、BtoBのサイト制作をする場合は、IEでの表示のされ方を無視出来ないということ。当然その場合は、制作の際、むしろIEでの表示をしっかり加味する必要があります。実は、IEは一番、表示対応がされてないものが多いので、このスタイルいいな!と思っても、IEでは表示が難しいことも色々出てくる可能性があります。その場合は、もちろん別の形を模索する必要も出てきます。
今はGoogle Chromeのシェアがダントツの時代ではありますが、その流れだけを見ていては、危険な場合があるということです。
まとめ
長々と書いてしまいましたが、まとめるとこんな感じです。
◆ 画面サイズ関係なく、ブラウザによって表示のされ方が異なる場合がある
◆ 現在、WindowsはGoogle Chrome、MacはSafariが主力ブラウザ
◆ しかし、社内標準ブラウザではまだまだInternet Explorerが主力
◆ BtoB(対法人)でWEBページを見ていただくことを目的とする場合は、Internet Explorerの表示をしっかり加味しておく必要がある


WEBサイトは自社のものですが、閲覧してくださるのはあくまでも社外のお客様です。お客様にストレスなく見ていただけるように、ブラウザのことも念頭に入れ、制作していくことはとても大切だと思います。
どういった方に主に見ていただくのか、特にリニューアルする際などは、今一度ホームページを見直してみられてはいかがでしょうか。もちろん、当社で制作する際にも、どういった方に主に使っていただくのかも、お話を伺った上で、きちんと設計いたしますのでご安心くださいね。